赤ちゃんが生まれた。
家族から「パパになったね」って言われる。
写真も撮った。
出生届のことも調べた。
でも、正直。
まだ父親になった実感がない。
そんなお前もいると思う。
別におかしなことじゃない。
出産した瞬間に、全員が同じように父親を実感するわけじゃない。
ただ、一つ聞きたい。
その赤ちゃん、もう抱っこしたか?
小さすぎて、抱くのが怖い
首もまだしっかりしていない。
手も足も小さい。
泣いたらどうしよう。
落としたらどうしよう。
妻や助産師さんの抱き方を見ると、ずっと上手に見える。
「俺はもうちょっと大きくなってからでいいかな」
そう思う気持ちは分かる。
でも、上手く抱けるようになる日を、何もしないで待っていても始まらない。
怖いなら、病院で助産師さんに教わればいい。
家で不安なら、安全な抱き方を確認してから座って抱けばいい。
怖いから抱かない、で終わらせる必要はない。
抱いた瞬間、感動しなくてもいい
初めて抱っこしたら、涙が出る。
「俺が守るんだ」って思う。
そんな話を聞くこともある。
でも、実際はどうだろう。
「軽っ」
「温かいな」
「え、これで合ってる?」
それだけかもしれない。
何も特別な気持ちが湧かないかもしれない。
それでいい。
父親の実感を、初回の抱っこ一回で採点するな。
抱く。
顔を見る。
泣いたらどうしたのか考える。
オムツを替える。
また抱く。
そうやって関わるうちに、少しずつ自分の子どもとの時間が増えていく。
「妻が抱いた方が安心そう」も分かる
赤ちゃんが妻の腕で落ち着いている。
だったら、わざわざ代わらなくてもいい。
そう思う場面もあるだろう。
授乳中だったり、ようやく寝たところだったり。
無理に代わる必要はない。
でも、赤ちゃんが落ち着いている時間はほかにもある。
そこでお前が抱けばいい。
妻の休憩のためだけじゃない。
お前自身が、この子を知る時間を作るためだ。
抱っこがうまいかどうかを競う必要もない。
まずは短い時間からでいい。
今日の重さは、今日だけだ
赤ちゃんは少しずつ大きくなる。
抱いたときの腕の収まり方も変わる。
最初は片腕に収まりそうだったのに、いつの間にか両腕でもずっしりする。
もちろん、大きくなってからの抱っこにも良さはある。
でも、生まれたばかりのこの重さは、あとから抱き直せない。
だから写真だけじゃなく、自分の腕でも覚えておけ。
大げさな感動はいらない。
今日5分、抱っこした。
それで十分だ。
パパになるお前らへ
父親になった実感がまだない。
それ自体を責める必要はない。
でも、「まだ実感がないから」で、赤ちゃんとの時間まで後回しにするな。
今日、赤ちゃんが落ち着いているときに5分だけ抱いてみろ。
不安なら安全な抱き方を教わってから。
眠くて寝落ちしそうなら無理をしない。
抱いている間は、スマホを置く。
顔を見て、重さを感じる。
父親の実感を待つな。今日、この子と5分過ごせ。
抱っこはしたか?
その重さ、忘れるな。