育休を取った。
仕事も休んだ。
家にもいる。
オムツも替えてる。
抱っこもしてる。
「俺、ちゃんと育児してるよな」
そう思うのも分かる。
仕事を休んで育児に入るのは、簡単なことじゃない。
職場への調整もあるし、慣れない赤ちゃんのお世話で疲れる。
でも、ちょっとだけ考えてほしい。
育休を取ったことと、妻が休めていることは、同じじゃない。
家に二人大人がいる。でも、妻がずっと動いてないか
赤ちゃんが泣く。
「どうしたらいい?」
ミルクの時間。
「何mlだっけ?」
着替えさせる。
「これ着せればいい?」
分からないことを聞くのは悪くない。
最初なんだから、分からなくて当然だ。
ただ、毎回その答えを妻に聞いているとしたら。
お前が手を動かしていても、
育児を考えているのは、ずっと妻のままかもしれない。
何時に授乳したか。
次はいつ寝そうか。
オムツはあと何枚あるか。
着替えはどこにあるか。
明日の健診に何を持っていくか。
赤ちゃんが寝たら何を片づけるか。
見えにくいけど、育児には
「考える仕事」も山ほどある。
「一緒にやってる」だけでは、休めないことがある
たとえば夫婦二人で赤ちゃんを見ている。
一見すると、二人で育児している。
でも、
赤ちゃんが泣いたら妻を見る。
寝なかったら妻を呼ぶ。
分からなかったら妻に聞く。
そうなっていると、妻はその場を離れられない。
風呂に入っていても気になる。
別の部屋にいても泣き声を聞いている。
横になっていても、いつ呼ばれるか分からない。
身体は休んでいても、育児からは降りられていない。
これ、結構大きい。
パパだって、いきなり全部できるわけじゃない
もちろん、お前にも言い分はあると思う。
「妻の方が赤ちゃんのことを分かってる」
「泣き止ませ方が分からない」
「下手にやって余計に泣かせたくない」
分かる。
最初から同じようにできる必要なんてない。
妻だって、最初から全部知っていたわけじゃない。
赤ちゃんと過ごして、失敗して、試して、少しずつ分かるようになった。
なら、お前も同じだ。
分からないから妻に戻すんじゃなくて、
分からないまま一度、自分で向き合ってみる時間が必要になる。
パパになるお前らへ
育休を取ったことは、ちゃんと大きな一歩だ。
だからこそ、
「仕事を休んだ俺」だけで終わるな。
赤ちゃんのそばにいる。
オムツを替える。
抱っこする。
それだけじゃなく、
妻が赤ちゃんのことを考えなくていい時間までつくれたら、
育休の意味はもっと大きくなる。
育休は、
二人でずっと育児するためだけの時間じゃない。
片方が育児から降りても、もう片方で回せる家族になるための時間でもある。
じゃあ、何をする?
今日、妻にこう聞いてみてほしい。
「30分、一人になってきていいよ」
風呂でもいい。
コンビニでもいい。
寝室で横になるだけでもいい。
その30分は、赤ちゃんが泣いてもすぐ妻を呼ばない。
オムツを見る。
抱っこする。
ミルクが必要なら準備する。
どうして泣いているか、自分で一度考える。
うまくいかなくてもいい。
最初から完璧にできる必要はない。
ただ、
妻がいなくても自分で赤ちゃんを見る時間をつくる。
それを積み重ねれば、
「ママじゃないと無理」だったものが、
少しずつ「パパでも大丈夫」に変わっていく。
育休を取ったなら。
その時間を、
妻と一緒に育児するだけの時間で終わらせるな。
妻が休める時間をつくれる父親になれ。