「何かやることある?」

「次、何すればいい?」

「言ってくれたらやるよ」

たぶん、何もする気がないわけじゃない。

むしろ手伝おうとして言ってる。

仕事から帰ってきて、妻が忙しそうだから声をかける。

その気持ちは分かる。

でも、毎日それを言われる側はどうだ。

「何すればいい?」の答えを考えるのも、誰かの仕事だ

子どもはお腹が空いている。

洗濯物はまだ畳めていない。

保育園の荷物を片づけないといけない。

明日の着替えも準備する。

お風呂も入れる。

寝る時間も近い。

そんな中で、

「何すればいい?」

と聞かれたら、妻は一度全部を頭の中で並べて、優先順位を決めて、お前に仕事を渡すことになる。

お前は一つ作業をする。

でも妻は、家全体を見ている。

家事や育児は、手を動かすところだけが仕事じゃない。

何が必要か気づく。

どれからやるか決める。

終わったか確認する。

そこまで含めて、家族を回す仕事だ。

最初は分からなくて当たり前だ

ここで、

「言われなくても全部分かれ」

と言いたいわけじゃない。

普段あまりやっていないことなら、分からないことはある。

保育園のタオルをどこに置くのか。

子どもが今どれくらい食べるのか。

寝る前に何を準備しているのか。

聞かないと分からないことは聞けばいい。

でも、毎日同じことを聞き続けるな。

一回聞いたら覚える。

やってみる。

次は自分で気づく。

分からないことと、考えないことは別だ。

「手伝う」から一歩出ろ

「俺も手伝うよ」

悪い言葉じゃない。

でも家事も育児も、妻の仕事をお前が手伝っているわけじゃない。

お前の家でもある。

お前の子どもでもある。

だから、

「何を手伝えばいい?」

から、

「今、俺がやることは何だ?」

に少し変えてみろ。

食器が残っているなら洗う。

子どもが眠そうなら寝る準備をする。

保育園バッグが玄関にあるなら中身を見る。

洗濯機が止まっているなら干す。

全部やれ、じゃない。

まず一つ、自分で見つけろ。

失敗しても、そこで妻に返すな

自分でやると、間違えることもある。

服の組み合わせが違う。

片づける場所を間違える。

寝かしつけがいつもより遅くなる。

そこで、

「やっぱり分からんからお願い」

と全部返したら、いつまでもできるようにならない。

安全や体調に関わることなら確認すればいい。

でも、少しくらい違っても回ることなら、まず最後までやってみろ。

妻とやり方が違ったなら、あとで話せばいい。

経験が増えれば、見えるものも増える。

自分で動けると、妻を助けるだけじゃない

家のことが分かるようになる。

子どもの生活が分かるようになる。

妻がいない時間でも、自分で判断できるようになる。

そして、妻も毎回お前に指示を出さなくてよくなる。

これは「妻を楽にしてあげる」だけの話じゃない。

お前自身が、この家族を回せる一人になる話だ。

パパになるお前らへ

今日、家に帰ったら、

「何すればいい?」

を一回だけ飲み込め。

家の中を見ろ。

子どもを見ろ。

妻を見ろ。

今必要そうなことを一つ、自分で決めろ。

そして最後までやれ。

分からなければ、そのとき聞けばいい。

でも最初から答えをもらいに行くな。

お前の家族だ。

今日一つ、自分で気づいて動け。