まだ実感がない。それは、まあ分かる
妻のお腹の中で子どもが育っている。身体が変わるのも、気持ち悪くなるのも、病院へ行くのも妻だ。
お前の身体には、昨日と同じ朝が来る。だから「まだ父親になる実感がない」と感じても不思議じゃない。
でも、実感がないことと、関係がないことは別だ。
妻だけが先に親になっていないか
妻は食べるものを気にして、薬を気にして、体調の小さな変化を気にしているかもしれない。まだ誰にも見えない子どものことを、一日中どこかで考えているかもしれない。
その横でお前が「何かあったら言って」と待っていたら、夫婦なのに立っている場所が離れていく。
妻が求めているのは、妊娠を代わってもらうことではない。代われないことくらい、分かっている。
妻からすれば、「何かあったら言って」は、気づくことも、頼むことも、やり方を説明することも自分の担当に聞こえるかもしれない。
健診日はいつか。今、何週か。食べられないものは何か。家の中で止まっている家事は何か。お前が自分で分かることから拾え。
父親になる日は、誕生日だけじゃない
出生届を書く日。初めて抱っこする日。そういう分かりやすい日は来る。
でも父親になる準備は、今日の洗い物や、次の健診日を覚えることや、妻の話を聞くことでも始められる。
まず次の健診日を自分の予定に入れろ。洗い物、洗濯、買い物のどれかを、自分の担当にしろ。
父親になるのは、産まれた日からじゃない。今日からだ。