「子ども、一人でも見られるよ」
そう言うパパは多いと思う。
じゃあ聞く。
最後に、妻がいない状態で何時間過ごした?
公園に30分連れていく、じゃない。
妻がお風呂に入っている間だけ見る、でもない。
ご飯の時間が来る。
オムツやトイレがある。
眠くなる。
機嫌が悪くなる。
着替えが必要になる。
「次どうする?」を聞く相手がいない。
その時間を、一回お前だけで回してみろ。
二人で育児するのが悪いわけじゃない
もちろん、夫婦二人でできるならその方が楽だ。
一人がご飯を作っている間に、もう一人が子どもを見る。
一人が風呂に入れて、もう一人が着替えを準備する。
それで家庭が回っているなら、わざわざ毎日ワンオペにする必要なんてない。
今回言いたいのは、
「一人でも回せる」と「いつも二人で回す」は両立するってことだ。
普段は二人でやればいい。
でも、どちらか一人しかいない日にも回せる。
その状態を作っておくと、家族の選択肢が増える。
一人になると「判断する仕事」が見える
妻がいると、無意識に聞いていることがある。
「そろそろご飯?」
「これ食べさせていい?」
「昼寝した?」
「着替えどこ?」
「次なにする?」
聞けば答えてくれる。
だから自分では気づきにくい。
でも妻がいないと、その判断も自分でやることになる。
子どもの顔を見る。
時計を見る。
冷蔵庫を見る。
眠そうか考える。
必要な物を探す。
やってみると分かる。
育児って、目の前の作業だけじゃない。
次に何が必要か考えて、先に動くところまでが育児だ。
妻を休ませるためだけじゃない
「じゃあ妻のためにワンオペしろってこと?」
それも一つある。
パパが一人で見られれば、妻は美容院にも行ける。
友達とも会える。
一人で買い物にも行ける。
何もしない時間だって作れる。
でも、それだけじゃない。
お前自身にも返ってくる。
最初は不安だったことが、二回目には少し分かる。
三回目には「たぶん今眠いな」と気づける。
子どもの好きな遊びも分かる。
泣いたときの自分なりのやり方もできる。
妻に確認しなくても動けることが増える。
「俺一人でも大丈夫」が、本当の自信になっていく。
いきなり丸一日やらなくていい
ここで「じゃあ明日、朝から夜まで一人でやれ」は雑すぎる。
普段ほとんど一人で見ていないなら、まず2時間でいい。
その2時間に、食事が入ってもいい。
昼寝が入ってもいい。
公園へ行ってもいい。
大事なのは、妻を隣の部屋に待機させて「分からなかったら呼ぶ」状態にしないこと。
緊急時に必要なことは共有しておく。
アレルギーや薬、体調面で注意することがあるなら当然確認する。
そのうえで、日常の判断は自分でやってみる。
失敗してもいい。
昼寝の時間が少しずれた。
服を一枚間違えた。
ご飯を思ったほど食べなかった。
それだけで「やっぱりママじゃないと無理」にはならない。
妻だって、最初から全部分かっていたわけじゃない。
やって、迷って、覚えてきた。
お前も同じように経験を積めばいい。
「何を準備したらいい?」から少しずつ卒業しろ
最初の一回は聞いていい。
必要な物の場所が分からないなら確認すればいい。
でも次も、その次も、全部妻に準備してもらった状態で始めたら、それはまだ半分だ。
子どもと出かけるなら、何を持っていくか。
ご飯なら、何を食べられるか。
昼寝なら、いつもどんな流れか。
一回やったことは覚える。
分からなかったことは次までに埋める。
そうやって、妻の説明書なしでも回せる範囲を増やしていけ。
パパになるお前らへ
一人で子どもを見ることを、罰ゲームみたいに考えるな。
妻に自由時間を「あげる」ためだけでもない。
お前と子どもだけで過ごせる時間を増やすことは、お前自身が父親として動ける範囲を増やすことだ。
今週、まず2時間でいい。
妻に言え。
「この時間、俺が見るから一人で出てきていいよ」
そして、その2時間は自分で回せ。
困ったら考える。
子どもを見る。
一回やってみる。
終わったら、分からなかったことを一つ覚える。
それを繰り返せばいい。
「妻がいないと無理」を、一個ずつ減らしていけ。